2022.04.01
液体や気体を入れておくタンクや水槽のことをかつては、製缶と呼んでいたことをご存じでしょうか。
最近では製缶というものが、さらに広い意味で使用されるようになってきています。
そこで今回の記事では、製缶工事の流れを紹介します。
▼製缶とは
上述通り、従来は液体や気体を入れておくタンクのことを指していました。
しかし現在ではステンレスや鋼などの鋼材を使用して、以下の加工・製作していく工法も含まれるようになりました。
・棒状のものを切断する
・棒状のものに穴を開ける
・棒状のものを曲げる
製缶で作られるものには、タンク・鉄骨部品・圧力容器・クレーン・船の部品などをはじめとしてさまざまなものがあります。
製缶技術を用いると、板金加工よりも複雑な形の物を作ることが可能です。
▼製缶工事の流れ
受注を受けてからの製缶工事の流れは次の通りです。
①設計・材料発注
詳細な設計をし、最適な資材を選択・発注します。
②切断・抜き加工
板材をレーザー切断機などを用いて切断、抜き取り作業します。
③曲げ加工
板材を型に置いて金型で折り曲げます。
④溶接
製品の強度や使っている材料の質に合わせた溶接方法で加工します。
⑤穴開け加工
ボルトを入れる穴の位置を決めて、穴開けの加工をします。
⑥仕上げ処理
削り・表面の研磨・耐熱性を上げるための表面加工などを行います。
⑦品質検査
厳しい品質検査を行います。
⑧納品
できあがった製品をお客様に納品するための準備をします。
▼まとめ
製缶工事は設計・材料発注から始まり、様々な加工や溶接などのプロセスを経て仕上げ処理を行います。
表面加工の仕上げ処理後は品質検査を経て、ようやく納品という形になるのです。