2022.04.15
「アーク溶接」という言葉を聞いたことがあるでしょうか?
アーク放電を熱源とした溶接機械「アーク溶接機」を使った作業がアーク溶接となります。
今回はアーク溶接というものについて具体的に、詳しくお話していきます。
▼アーク溶接の原理を分かりやすく解説
電極に電流を流して触れあわせ、引き離したときに起こるアークという気体のことを「アーク放電」と言います。
このアーク放電を用いた溶接方法が「アーク溶接」です。
アーク放電は5,000℃から20,000℃という高熱と強い光を発するという特徴があります。
主に溶接や放電加工・プラズマ切断などに使われます。
▼アーク溶接の種類
アーク溶接には次の2つのものがあります。
■消耗電極式
本体の材料と同じ成分のワイヤーや、溶接棒を使います。
消耗電極式アーク溶接機械として「被膜アーク溶接」と「ミグ・マグ溶接」の2種類があります。
■非消耗電極式アーク溶接
電極にタングステンを使ってアーク放電を行うため、溶接棒などで別で溶加材を用意しなければなりません。
非消耗電極には「ティグ溶接」「プラズマ溶接」の2種類があります。
▼業務上の注意
アーク溶接を業務で使用する際には「アーク溶接特別教育」を受けることが労働安全衛生法で定められています。
したがって、従業員には必ずその特別教育を受けさせましょう。
▼まとめ
アーク溶接とは、放電現象である「アーク放電」を用いた溶接方法のことを言います。
また、アーク溶接には消耗電極式・非消耗電極式の2種類があります。
そして、業務で使用する際には従業員に特別教育を受けさせる必要がありますよ。